ロストアリス考察







今更感がもの凄いですが最近見かけた解釈で「それは違うだろ!」と思った文章があったので、自分でも改めて考えてみました。

最近見かけたというか、ファンミ事前物販についての公式アカのツイートに対して「これが私の気持ちです」と言う風にリプライでブログを貼り付けていた方の文章を読んで、です。以前からチラチラ小耳にしていた話ですが、こちらの文章は特に引っかかったので…。書いてみました。




まず前提として、私は掲示されたものを掲示されたまま素直~~~に受け止める傾向にあるので、他の方の感想を見るまで批判的なことは何にも思いませんでした。(初めて聴いたときも二回目聴いたときも感動して号泣しました)
ですので、私の感想や意見はより批判的な見方をされている方からすると満足できない内容かとも思いますが、いろんな意見があるということでどうぞご了承ください。



①チャールズについて


・怒られ過ぎ、しかも理由がしょうもなすぎ
・主人公なのになんだか可哀想

という意見がみられました。

これに関しては兄のアルバートが社交の場であるお茶会に参加しないことを叱咤する場面や、不思議の国に迷い込んだあとの花やイモ虫にヒドイ扱いを受けていることが理由に挙げられます。
確かにこの場面、アルバートはかなり怒っていますがそこまで怒るというのは、これがただのお茶会でないということが推測されます。現に会話の端々から家族でうちうちに、ということではなく親戚縁者が集まる交流の場で、ということがとれます。アルバートは空想に耽ったり、絵本を読んだりと同い年の少年に比べ幼いチャールズの将来を想い普段から厳しく接していたのではないでしょうか。 優秀な兄と比べられて育った弟からすると、心配心からくる注意などとは慮れずに反発してしまうのは仕方ないでしょうし、それゆえに、相手のことを想ってとった行動が本人に伝わらない歯がゆさも相まって、より厳しくなってしまったのではないかと思いました。
むしろアルバートの叱咤よりも全体的なチャールズの反発具合の方が異常に感じましたが…^^;思春期なんやな!!おう!って思っていました。
その後チャールズはチシャ猫やイモ虫に対してもブチ切れていますが、イモ虫は嫌味ながらも正しいことしかいっていません。帽子屋にも「クッキー!!!!」とブチ切れていますね。まあ、子供がよくわからない場所に迷い込んでしまって、出会う人がみなあまりよくわからないことを言っているのだから不安で激高するのも仕方ないですよね。お腹もすいているし。
以上の事柄から(?)別に理不尽に怒られていたわけでないといえます。
主人公なのになんだか可哀想という意見に関しては感情論なので言及しません。


カミュ贔屓、嶺二の扱いについて

カミュ贔屓については、
・メインキャストでもないのに、兄とハートの女王(どちらも割と重要)を兼役している
・出過ぎ

嶺二の扱いについて
・メインキャストなのに、出番が少ない
・(プリツイで)寿嶺二自ら「三作品ともキーパーソンを任せてもらった」って言ってるけどキーパーソンじゃなくない?

という意見がみられました。



えー、
カミュに関しては、私も


「結構でてるwwwww」


って思いました。


ハートの女王のキャストが???となっていて、「まさか兼役なんてなさそうだし急に龍也さんとかがでるのかな~」って思っていたのでカミュ担の私は大歓喜でした。
自短でもそう思ったので他担の方が「贔屓してる」って感じるのは仕方がない気もします。


ただ!!

ただ、物語の中では、現実世界の兄と不思議の国の女王がリンクして描かれています。なので、この2人は同一人物である必要があったといえます。ハートの女王の傍若無人な要求をのむだけの人々をみてこんなのはおかしいと立ち向かおうとするアリス(チャールズ)は、兄と瓜二つのハートの女王の姿と、その言葉とで兄をダブらせます。人々に自分勝手な要求をつきつける女王と、自分のしたくないことを強要してくる兄。姿もいっしょで、していることもさして変わらない。ではなぜこの世界の人々には立ち向かおうと訴えるのに、似たような境遇にある自分は立ち向かおうとしなかったのか

それはチャールズが心のどこかで、兄はハートの女王みたいに自分勝手な要求をつきつけているのではなく、チャールズのことを想って言っているのだということをわかっていたからじゃないかと思います。

でも、周囲の人間からは優秀な兄と比べられ、変わった子だのなんだの、自分のやることはおかしいと言われ、そんな中兄と同じことをして兄のいう事ばかり聞いていたら自分がいなくなっちゃうような気がしたから、素直にいう事が聞けなかったんじゃないのかなあ…。
いつも自分を心配してくれていた兄の存在に気づき、真正面から向き合おうと誓うチャールズ。


目が覚めると白兎と同じ姿の医者がいて、チャールズはずっと病院で眠っていたのでした。
ここにきて白兎の言動の伏線が回収されます。白兎はずっと急いでいました。原作の不思議の国のアリスでは裁判の時間に間に合わなくなるから、という理由で急いでいましたが、ここで白兎と医者が同一人物であるということにももちろん意味があるでしょうから、「気づいてからでは遅い」「取り返しのつかないことになる前に」というのはこのままだとアルバートが死んでしまうことを暗示していたと考えられます。
さらにその根底にはゲームシリーズにおいて、電話を後回しにしてまったことでそれきりになってしまった親友、愛音とのことも示唆しているのだと思います。だからこそこのセリフは、寿嶺二だからこそ深みを持って伝えられる、ぴったりの役なんじゃないかな、とも思いました。

「キーパーソンでもないのに「キーパーソンを任されたよ~ん★」と(プリツイで)言ってるなんてバカじゃないですか。
キャラをバカ扱いしないでください。」
と書いている人がいてすごく悲しくなったんです。

曲解して、寿嶺二のことバカにしてるのあなたじゃん!!
本人がそう言ってんだから、自分の推しを信じて、まずはどこがどういう風にキーになっているのか考えるのが先じゃなかろうか。
キャラへの愛を言い訳に、キャラのことバカにしないでください。


・・・・・・・と思って、この文章を書こうと決めたわけなのです(笑)


ある物事が全員から肯定的に受け止められることはないに等しいので、「なんで?理解できない。」と思う人の存在はどんなコンテンツからもどんな作品からも絶対に消せません。でも、今回カミュ屓だの嶺二の扱いがヒドイだのなんだのが、思っていない人の目に沢山触れたということは少なからず公式が誤解を招くような表現があったからだと思います。
ライターの名前が「有栖川流異」。これはどう考えても公式がどうかしてます。気悪すぎ。
また、嶺二自体の出番のことも少々気になります。
ぶっちゃけ出番が多いだの少ないだので声を荒げている人をみると、モンペをみているような気持ちになっていました。
自分の子供が劇の主人公じゃなくて憤る気持ちはわかるけど、全員お姫様だったら物語が破たんしてしまう。ただ、今回のことをよくよく考えてみると、

「あなたの息子は主人公だよ、メイン4人の1人だよ」って言われたからビデオカメラ片手に観に行ったのに、フタをあけてみたらうちの子脇役って言われてた子よりも出番少ないじゃない…

ということだから、親御さんたちの悲しみはごもっともです。
でもだからといって!!与えられた役を大切に演じきったキャストへの悪口だったり、○○出過ぎ、と貶められたりするのは絶対に違います!!!!


上述のようにブログに書いていた人が、このようにも言っていました。



「立ち向かうぞってなったのに、アルバートが意識不明の重体になってたら「やっぱり僕が悪かったです…」なのかよ」


「重体のくだりいらないでしょ」


「そんな深い穴いつからあったの」



・・・・・・・・・・・・・・・
 


違 う だ ろ 何 聴 い て た ん だ お 前 




なんかほんと別のCD聴いてんじゃないかってくらいびっくりした!!!!!!!
チャールズが逃げないで立ち向かうぞってなったのは、自分にお茶会やら勉強を強いてくるアルバートにじゃなくて、自分自身からでしょぉぉぉぉおが
今回の件でアルバートがどれだけ自分のことを想って苦言を呈してくれてたかを悟って、今まで意地になって反発ばかりしていた後ろ向きな自分から目を背けないことを誓って、目を覚ましたらアルバートが自分を守ってあわやもう目を覚まさないかも…って状態になってたから、最初からいうことを聴いていればこんなことにはならなかったのに、気づくのが遅すぎてごめんなさい…ってなってんでしょおおおおがああああああ
深い穴はアルバートの忠告に反発したチャールズが前を見ずにズンズンすすんでって落ちたんだよ!いつからって一番最初からあったよ!!なんならその穴なかったら物語何も始まってないよ!!やっぱり僕が悪かったです、のごめんなさいじゃないから!!
それとこの病院でのくだりいらなかったら、白兎がいろいろと張り巡らした伏線が全くいらないことになります…。それこそ白兎が教えてくれた教訓、存在意義がなくなってしまうのでは。






・・・・・・・

落ち着きます。



改めて物語を通してみると、チャールズの心の成長を描いた作品になっているように思います。



批判的な文章に対してさらに批判的に書いてしまいましたが、結局ほんとに意図しているところなんかは制作側しかわかりませんし、私たちは自分で聴いたものをどう感じたか、しかないので、だからこそ、そういう負の意見を、公式アカウントの関係ないツイートに対して、リプライで投げつけるというのが、私には理解できませんし、はらたつな~~と思ってつらつら書きました。

かといって本人に異議アリィィ!!と直接このページのURLを送る勇気が私にはないので、ひっそりとここに綴っておきます。。。

問題あったら消します。。。


まあ別に誰もみてないしこのブログ。。。